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2008年
05月
14日
(水)
21:06*!> >
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セキは歩いていた。 奏心荘(そうしんそう)を出てきた時のように隣にもう一人分の気配を感じながら。 しかし、それはいつも感じているそれとは、よく似ていながら少し違う。 自分の右側を少し速く前を歩いているそれを見る。 会った当初は、少女と称したが、よくよく見てみると自分と同じぐらいの年齢だと思う。 と言っても、自分の外見の年との話だが。 色素の薄い茶色っぽい髪をツインテールにしている。 ぱっちりとした目から、快活そうな印象を受ける。 背は少し自分より低いだろうか? 男でも小柄な自分より小さいということは、この子もおそらく小柄な方なのだろう。 全くもって対照的じゃないか。 いつも僕の横でいるあの少しつり目の少女と・・・。 それなのに今横にいる少女と、思い描く少女はどこかよく似ている。 なぜだろう・・・? 「・・ぇ・・・ぇ・・・ねぇってば!」 「え?うおぁっ!」 「そんなに驚くことないでしょう!さっきから呼んでたのに!」 「えっと・・・ごめん、それで何?」 「だからさっきから言ってるじゃない、私の家に着いたって」 「・・・うわぁ」 彼女に視線で促されて見上げた先には家というより邸があった。 □■□■□
「ある一つのオトギバナシ」
――それは今より百年、否千年、彼のファントムが現われるより前のお話―― ある所に一人のおじいさんがいました。 そのおじいさんは異界の者でした。 ある日をきっかけに彼は『ここ』にやってきたのです。 おじいさんは不治の病にかかった男の子に出逢いました。 おじいさんはその子の魂を何の形もしいないARMに移しました。 男の子の魂は懐中時計の形を成しました。 表面に鳥の姿が彫られています。 その鳥は少年の大きな世界という空にイキタイという心を模しているかのようでした。 行きたい、活きたい、往きたい、生きたい、逝きたい 果たしてそれはどの『イキタイ』だったのでしょうか? 彼は生きたかったのか逝きたかったのか・・・。 それともなんの意味もない唯の道化なのかもしれません。 チクタクチクタクチクタク 時計は刻みます、ながれる時を チッチッチッチッチッチッ 時計は奏でます、少年の想いを チクタクチクタクチクタク 時計は動きます、立止らぬため カチリ 針は重なります、訪れを告げるため |
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