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2008年
03月
25日
(火)
19:46*!> >
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私は散歩に行こうと、アパートから出て門に向かっていた。 「零幸!!どこ行くんですか?」 どんなに愛想の良い子犬も真っ青になりそうなほどの人懐っこそうな笑みを浮かべ、目をキラキラと輝かせながらセキが目の前に立っていた。 「お前いつの間に俺の目の前に立っているんだ」 「たった今からですよ」 いっそ似合いすぎてわざとらしくすら見えてくる笑みを浮かべながらセキはあっさりと私の質問に答えた。 そんなむちゃくちゃな・・・。 でも、決して嘘でないのだろう。 実際に彼の土壇場での馬鹿力はこの目でしかと見ているので、きっとこんなことは朝飯前に出来るに違いない。 それに、彼は嘘という物の存在すらしらないような純粋な人間、否、悪魔なのである。 「で、どこ行くんですか?」 「ちょっと、隣町辺りまで散歩に行こうと思って」 「ダメですよ!!」 急に大声を出したセキに目が丸くなる。 普段セキは大声で叫ぶような奴ではないからだ。 「少し声が大き過ぎました・・・。すいません。でも!今はこのハ短町も含む近くの町で連続殺人事件 が起こっているのに零幸が一人で行くのはダメだと思って・・・。」 段々自信が無くなってきたのか、声が尻すぼみになっていく。 そんな者に反論するのは気が引ける。 だが、ここで引き下がれば私の散歩が取止めになってしまう! 「すぐ帰って来るから大丈夫だ。行ってくるよ」 さっと、方向転換し門に向かおうとすると、 「じゃあ、行きます」 「へ?」 「僕も一緒に行きます」 この時私はさぞかし間抜けな顔をしていたことだろう。 かくして、私の一人の散歩は崩れ去ったのであった。 □■□■□ |
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