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2008年
03月
28日
(金)
17:42*!> >
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未だにキョロキョロしているセキはよほど隣町の風景が珍しいようだ。 「もう寄道なんぞするんじゃねぇぞ」 零幸が釘をさすようなニュアンスを籠めて言う。 「あ、あれは寄道なんかじゃありません!ちょっと困ってる人が・・・・」 深いため息をつき立ち止まると、つられるようにセキも立ち止まった。 「お前悪魔だろ?人を不幸にするのが仕事じゃないのかよ?」 「うっ・・・でも、それは、あぁと、えぇと・・・」 図星を指され、何も言えないセキはあぁとかうぅと呻いている。 もう一度ため息をつき歩き出すと慌てたように少し遅れてやって来た。 さっきのがかなりこたえたようで未だに小声で呟いている。 「僕は悪魔であって、全人類を不幸にするのは仕事で、立派な悪魔になるのが夢で、人助けはいけないことで、でもさっき助けちゃって・・・」 かなり物騒な呟きだな。 人助けした、しなかった以前に人間に説教されてるってどうなんだよ。 それにすら気付けない悪魔に哀れみを感じながら歩く。 そもそも自分が大家を務めるアパートに悪魔が住んでいるのも、その悪魔に助けられたり、励まされたりするのもおかしい気がする。 いつの間にやら悪魔・セキが傍にいるが日常になっていた。 もしかして、これを憑かれているというのだろうか? でも、セキになら憑かれても良いかもしれないなんて思えるのは何故だろう。 物思いに耽っているとあることに気が付いた。 さきほどまでしていた耳障りな音がしなくなっている事に。 その事実が意味するモノを理解し、バッと横を見る。 しまった!!物思いに耽りすぎたのだ! 焦って今まで歩いてきた道を振り返り見るが、商店街のように一直線なら良かったが、残念ながらここは住宅地、分かれ道はいくらでもある。 更に立ち並ぶ家々は視界をさえぎり、周りを見渡すことができない。 隣町に来るのが初めてのセキはアパートはおろか、ハ短町にすら辿り着けないだろう。 「まぁ、死にはしないだろう・・・悪魔だからな・・・」 寂しくて死なないと良いが・・・。 不安が募る零幸だった。 □■□■□ |
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